シアトルを拠点とするインディー・ロック・バンド、Bread Pilotがニュー・アルバム”New to You”を5/27にリリース。 -

ワシントン州シアトルを拠点とするインディー・ロック・バンド、Bread Pilot がニュー・アルバム New to You を5/27にリリースする。Samuel Rosson（Great Grandpa, Death Cab for Cutie）が共同プロデュースを担当し、ワシントン州アナコルテスにある古いカトリック教会を改造したレコーディング・スタジオ、The Unknownで録音された。2015年のセルフタイトルのデビュー・アルバムに続く2ndアルバムとなり、Double Double Whammy からリリースされる。

Bread Pilotは2011年にコネチカット州の地下室で、高校生のTaylor Hayden（ギター/ボーカル）、Stephen Ibanez Jr（ギター/ボーカル）、Evan House（ドラム）が一緒に定期的に音楽を演奏し始め、その過程でリズムの振動で食器棚を粉々にしてしまったことから始まる。ヘイデンがサウスベリーの母親の家で行っていた地下室でのライブで出会った3人は、Animal Collectiveのフリーフォームな作曲スタイルに共感し、質感と雰囲気のある音楽に対する共通の認識を持つに至る。何年にもわたる作曲とツアーの後、彼らは多くのオリジナル曲を捨てた。長いジャム、叫び声、そして散漫なアレンジ。これらの曲は、Bread Pilotのレーベル・デビュー作 New To You で、思い出深い場所や重要な出来事があった10年間を描き出すとともに、詳細かつダイナミックなアレンジを通して人生の最も親密な感情を表現している。
パシフィック・ノースウエストの壮大さと自然に魅せられたバンドは、国を越えてワシントン州シアトルに移り住みんだ。Levi Nattrass（ベース）を加えた4人はThe Microphonesに憧れ、Phil Elverumが彼のパーソナルで親密、そして胸を締め付けられるような楽曲に命を吹き込んだワシントン州アナコルテスにある古いカトリック教会を改造したレコーディング・スタジオ、The Unknownでレコーディングすることを熱望した。
バンドはプロデューサー兼エンジニアのSamuel Rosson（Great Grandpa, Death Cab for Cutie）と共に、10年分の音源を新しいものにするため、たゆまぬ努力を続けた。細部への厳しいこだわりから、彼らは1週間ぶっ続けでアンノウンの中でレコーディングを行った。ヘイデンはレコーディングのプロセスをパズルに例えて、「それぞれの曲のピースを見つけて、それを置いておく必要があったんだ。すべての曲を合わせるのは、正直言って楽しかったね」。16時間のレコーディングで疲れ果てていたにもかかわらず、Bread Pilotはスタジオの周りを探検したり、スケートボードをしたり、踊ったりする時間を見つけた。「みんなでよく笑ったよ」と彼は振り返る。「とても刺激的だった」。
アイバニーズとヘイデンは曲作りに新たなレベルの内省と孤独をもたらしたが、Bread Pilotの10年にわたる化学反応と仲間意識は彼らのパフォーマンスから放たれる。リード・シングルの “Skin Day”では、ひまむきなハーモニーとかすれた叫び声が織り込まれ、90年代のインディー・ロックを彷彿とさせるギターのレイヤーがさらにアクセントを加えている。ジャズの要素を取り入れた “Eye Listening”は、サックスを使い、優しいアレンジでつま先立ちをした後、真摯な感情を繰り返しシャウトしている。
ブルックリンのインディーレーベルDouble Double Whammyの目に留まったこの New to You は、Bread Pilotの正式なデビュー作としてだけでなく、バンドがその可能性を最大限に発揮できることを証明するものでもある。このアルバムの柔らかさと優しさは、抑えるには強すぎる感情と、押し殺すには激しすぎる感情とが並存している。10年間の人生経験と影響を1枚のアルバムに詰め込んだBread Pilotは、定義できないポップソングを作るという意味に、独自の工夫を凝らしている。New to You は隠遁と内省に彩られているかもしれないが、絶望の中に美を見出すという深い目的を損なうようなことは決してない。
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