Arcade FireやBon Iver、Animal Collective、Badbadnotgoodとのコラボレーターとして知られ、近年ではMogwaiの最新作 As the Love Continues にも参加したカナダ/モントリオールを拠点とするサックス奏者/マルチリード奏者/コンポーザー/映画音楽家、Colin Stetson がニュー・アルバム Chimæra Ⅰ を11/11にリリースする。ソロアルバムとしては2017年の All This Do for Glory に続く5年振りのニュー・アルバムとなるドローン/アンビエント作品で、Room40からリリースされる。

身体は拘束されている。物理的な限界と生物学的な制約の中で動いているのだ。これらの生理学的な境界を終点とみなす人がいる一方で、Colin Stetsonのような人は、それを可能性の結節点、そしておそらくは拡張の結節点として認識している。彼の新しいアルバム Chimæra は、この不安定な緊張と期待のゾーンに位置している。

サクソフォンのための一連の拡張ドローン作品を集めた Colin Stetson は、Stetsonの作品において全く新しい糸を描いている。この作品は、還元的なミニマリズムと反応的なマキシマリズムの状態を同時に維持している。このアルバムは、彼の身体的な能力、そして演奏家としての能力を新しい領域へと押し上げるものだ。これらの作品は、音色、ハーモニー、そして密度の境界を試すような作品を作曲する彼の能力が、ますます洗練されていることを物語っている。

Chimæra の2つの作品は、ほとんど地質学的な感覚を生み出し、私たちが知っている日常を超えたところに存在する地下世界の洞窟、隠れたくぼみ、波立つマグマの流れを想像させる。彼の楽器は、溶岩のパイプから吐き出される風のように呼吸している。その作品は触覚的で、全身と耳を同じように激しく包み込む。深く重なり合う音の層と、揺るぎない和声の繊細さが溶け合うレコードだ。

この10年以上、Stetson は音の生理学に関わる印象的で多様な作品に携わってきた。彼の肺は、サクソフォンの曲がりくねった金属的な経路を通して音を形成する。この作品は、彼の演奏の新しい地下の流れへの入り口であり、彼の選んだ楽器の可能性を定義するようになった、拡大し続ける作品群のまさに中心に彼を位置づけるものである。

https://colinstetson.bandcamp.com/album/chim-ra-i

“Orthrus”

Colin Stetson – Chimæra I

Listen: Apple Music Spotify Bandcamp

Label: Room 40

Release Date: 2023/11/11

Tracklist:

  1. Orthrus
  2. Cerberus
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