2000年代初頭から活動し、現在は Angus Andrew のソロプロジェクトとなっている NYのエクスペリメンタル・バンド Liars が通算10作目となるニュー・アルバム The Apple Drop を8/6にリリースする。2018年の前作 Titles with the Word Fountain 以来、約3年振りのアルバムとなり、Mute からのリリースとなる。

The Apple Drop は、2017年のTFCF、2018年のTitles with the Word Fountain に続く作品で、前作と前々作はどちらもソロとしての特徴を持っているが、Liars の10枚目のアルバムで Angus が選んだのは、コラボレーションを受け入れ拡張していくことだった。「私の目標は、自分の能力を超えたもの、つまり自分よりも大きなものを作ることでした」。

今回のアルバムでは、アバンギャルド・ジャズ・ドラマーの Laurence Pike、マルチ・インストゥルメンタリストの Cameron Deyell、作詞家の Mary Pearson Andrewと共演してる。「私は初めて早い段階からコラボレーションを受け入れ、他の人の作品が自分の作品に影響を与えるようにしました」。

スタジオでの生の有機的な生楽器の演奏と、Angus が一人でコンピュータを作業を行うことをミックスし、典型的なバンド構造と実験的なエレクトロニクスの境界を曖昧にしたアルバムが完成した。「推進力と革命は、私が探求したかったテーマで、リスナーに変化の感覚を与え、ワームホールを通って移動しているような感覚を与えたいと思いました」と彼は説明する。

Angus にとって、The Apple Drop は個人的な再調整と再構成の場から生まれた。「Liarsの歴史を通して、私は一貫して、音楽を作るための新しい方法を開発しようとしてきました」と Angus は言う。「各プロジェクトにおいて、私は基本的に以前の方法を放棄し、代わりに曲を書いたり制作したりするさまざまな方法を学ぼうとしてきました。以前は、この旅を直線的に捉えていましたが、次第に自分の軌道が螺旋に似ていることに気づきました。新しいアイデアが生まれれば、古いアイデアも新たな意味を持ち、さらに進化していくのです」。

過去を振り返ることで未来を感じさせることができるバンドは多くはないが、Liarsはまさにそれを行うことで、音楽的にもテーマ的にも歌詞的にも全く新しい世界を創り出すことに成功している。

http://mute.com/mute/return-with-a-new-album-the-apple-drop

“From What The Never Was”

“Big Appetite”

“Sekwar”

Liars – The Apple Drop

Liars – The Apple Drop (amazon)

Listen: Apple Music Spotify Bandcamp

Label: Mute

Release Date: 2021/8/6

Tracklist:

1. “The Start”
2. “Slow and Turn Inward”
3. “Sekwar”
4. “Big Appetite”
5. “From What the Never Was”
6. “Star Search”
7. “My Pulse to Ponder”
8. “Leisure War”
9. “King of the Crooks”
10. “Acid Cro”
11. “New Planets New Undoings”

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