Buck Meek に見出され、2019年の Big Thief のUK/EUツアーをサポートしたUK/リーズのインディー・フォーク・バンド、Crake がデビュー・アルバム Humans’ Worst Habits を6/17にリリースする。アルバムはフロントマン Rowan Sandle の友人がトルコ軍の空爆を受けシリアで亡くなったことを軸に展開される作品で、バンドメンバーの Rob Slater がプロデュース、録音、エンジニアリングを担当。Fika Recordings からリリースされる。
謎めいたソングライター、Rowan Sandleが率いるCrakeは、果てしない好奇心に突き動かされている。Shirley JacksonやNan Shepherdなどの作家から得たインスピレーションをもとに、緩やかなボーカルで、ウミユリ、粘菌、ネコヤナギを歌い上げる。Brudenell Social ClubでBuck Meekのサポートをした際、BuckはSandleと彼女のバンドに魅了され、2019年のBig ThiefのイギリスとEUツアーに彼らを招待した。Crakeは正式にこれに応じ、それ以来、デビュー・フルレングスに向けて構築してきた。
近日発売のアルバムの多くは、トルコ軍の空爆を受けシリアで亡くなったSandleの友人Annaの死を軸に展開される。Annaは、この悲劇が起こったとき、戦火に見舞われた国の女性解放団体のために働いていた。Human’s Worst Habits では、その後の悲しみと、このような大きな喪失に対処することから学んだ教訓を探求している。
しかし、Sandleはこの悲しみと同時に、残酷さやクィアな性質など、より多くのテーマを探求するスペースも見出している。リード・シングル”Winter’s Song”では、私たちの中に存在する残酷さや冷たさを認め、それに忠実でありながら、どうすれば成長し続け、愛し続けることができるかを問いかけている。
この曲について、彼女は次のように語っている。「”Winter’s Song”は、過ちを犯しやすいという絶対的で平凡な美しさについて歌っています。月が昇るのを見たけど、沈むのは太陽だと誓ったという実話です。このセリフはよく考えます。”keep a little coldness in you, just wear it soft and gentle” 柔らかく、優しく、素直であること。目立たないということは、それだけで美しいのです」。
Sandleのクィアネイチャーへの愛情は熱烈で、Crakeを聴くという体験は、まったく新しい世界に足を踏み入れるようなものだ。Sandleは、人生はこれまで教えられてきたほど白黒はっきりしていないと信じており、自然が人間の経験の本質を明らかにする鍵を持っていると考えている。食べ物を求めて一つの体を作る単細胞生物「粘菌」、意識が一点に集中しないヒトデの一種「脆性ヒトデ」など、奇妙な生物が登場し、Human’s Worst Habits は独自のフォークロアを形成しているのだ。
このように、Human’s Worst Habits では、さまざまなラビット・ホールが用意されており、そのいずれからも、世界の複雑さについて新たな認識を得ることができる。しかし、おそらくそれ以上に重要なのは、このデビュー作のまさに中心にある人間性である。友人を亡くした時の繊細な描写、残酷さ、情熱、愛といった人間の最も根源的な本能の描写、そして曲作りそのものの誠実で純粋な質、このどれもがHuman’s Worst Habits を不可欠で、貴重なリスニングにしているのだ。
https://fikarecordings.bandcamp.com/album/humans-worst-habits
“Rabbit”
“Bobbie”
“Winter’s Song”
“Lamb’s Tail”
Crake – Humans’ Worst Habits
Listen: Apple Music Spotify Bandcamp
Label: Fika Recordings
Release Date: 2022/6/17
Tracklist:
- Amy & Ty
- Bobbie
- Lamb’s Tail
- Sargasso Sea
- Humans’ Worst Habits
- Winter’s Song
- Jesus
- Rabbit
- Funny Love
- Natalie pt.2
- Sisters
- Ty & Amy