テキサスを拠点とするシンガーソングライターの Alex Montenegroによるプロジェクト、Skitrtsがデビュー・アルバム Great Big Wild Oak を7/30にリリースする。2018年のEP Almost Touching に続く作品となり、Double Double Whammyからのリリースとなる。
南西部のフォークロックと現代的なパーカッションを融合させ、テキサスのイメージと突き刺さるようなギターリリックで彩られた、ソングライター Skirts こと Alex Montenegro のデビューフルアルバムだ。Great Big Wild Oak と題されたこのアルバムは、印象的なアレンジと温かみのあるヴォーカルによって、モンテネグロの記憶を音で描いた10曲の親密な作品である。
ダラスで育ったモンテネグロは音楽に囲まれて育ち、父親が自分を犠牲にしてでもレコードに針を落とす方法を教えてくれたという明確な記憶を持っている。モンテネグロは、レコード店で働きながら、テキサスで急成長しているインディー・ロック・コミュニティを発見し、自分の好みを確立していった。カセット4トラックに録音した曲を集めたEP Almost Touching をリリースした後、LVL UP、Snail Mail、Spencer Radcliffe(繊細なアルバムクロージング曲”Annie”でボーカルを担当)などとツアーを行った。ライブバンドのメンバーや友人であるVincent BuiとJoshua Luttrullを起用したモンテネグロは、Great Big Wild Oak の成長のためデモを分解し、アルバムのためのスペースを確保した。
Great Big Wild Oak はダラスの自宅スタジオで録音され、忘れ去られていたデモ曲が復活したり、他の曲がカットされたりしたため、モンテネグロは「フランケンシュタイン・アルバム」だったと振り返る。このアルバムは、木琴、ペダルスチール、バンジョー、クラリネットなど、膨大な数の楽器が互いに影響し合うことなく、オープンなアプローチで制作されている。
南部の子守唄を彷彿とさせる3曲目”Easy”におけるクラシックなフォークと独創的なパーカッションの融合がこのアルバムの特徴だ。サックスとフルートの流れるようなレイヤーの中で、モンテネグロは「パパはロデオ、あなたは彼のような存在、あなたはワイルドファイヤー、あなたはいつの日か出て行く」と歌う。Skirtsの強いイメージとリリックのコツは、アルバム全体に貫かれており、それぞれの曲が、古いフィルム写真を手にしたような感覚を与えてくれる。
“Swim”は、5回以上録り直したピアノ曲で、最終的にはモンテネグロのフェイヴァリットとなった。この曲は、モンテネグロがため息のように切々と歌う(「サケが上流に向かって泳げるなら、私も泳げるようになるわ」)という、10代の頃から心に残っている歌詞を反映している。
Great Big Wild Oak の中でも最もツンとした曲である”True”は、モンテネグロのピアノとギターの弾き語りで始まり、南部風のリズムとパーカッションが織りなすダイナミックな音の世界へと突入する。モンテネグロのノスタルジアに満ちた曲には大きな安心感があるが、Great Big Wild Oak では、インストゥルメンタルの間奏曲や、歪んでいながらも優しい瞬間が散りばめられており、気が抜けない。
テキサスでアンダーグラウンドなファンベースを築いた Skirts は、Great Big Wild Oak で、バンドの特徴的なサウンドを初めて発展させた作品を作った。最後のトラック”Annie”は、ハーモニーとリバース・ギター・ワークの対話でアルバムを締めくくり、フル・ロック・アレンジから離れて、Skirtsの曲に期待される具体的な暖かさと親密さを1分間だけ堪能することができる。Great Big Wild Oak をディスコグラフィーに加えたばかりの Skirts は、真摯に流れに逆らって泳ぐ準備ができている。
https://www.dbldblwhmmy.com/product/great_big_wild_oak
“Swim”
“Always”
“True”
Skirts – Great Big Wild Oak
Listen: Apple Music Spotify Bandcamp
Label: Double Double Whammy
Release Date: 2021/7/30
Tracklist:
1.Back Out
2.Always
3.Easy
4.Dayspell
5.Remember
6.Swim
7.True
8.Oak
9.Sapling
10.Annie