ダブリンのプロデューサー / シンガーソングライターのDavid Balfeによるソロプロジェクト、For Those I Love がセルフタイトルのデビュー・アルバムを3/26にSeptember Recordingsからリリースする。本作は、2018年に他界した彼の親友であり、元バンドメイトでもあるPaul Curran のオマージュを込めたもの。ポールの悲劇的な死を受けて、Balfeは数ヶ月間自宅のスタジオに閉じこもり、76曲以上をレコーディングし、最終的には悲しみとカタルシスをテーマにした9トラックに凝縮したという。

悲しみの深刻さは、しばしば芸術の中で最もはっきりと表現される。芸術の目的は、人間の感情を描写し、他者に理解してもらい、共感してもらうことに他ならないのだろうか。心を打つニューアルバム For Those I Love で、David Balfeは愛、喪失、混乱、ノスタルジア、痛みを至極個人的に描写している。それぞれの野蛮な感情が、目に見える形でリアルに表現されているのだ。Balfeは、オルタナティブなヒップホップやクラブミュージックの様々な形態からヒントを得たアーバンなエレクトロニカの上にスポークン・ワードを乗せる音楽を作っている。彼の重厚なアクセントの効いた語り口と、ダブリンで親しまれているカデンツ(抑揚)を多用することで、このアルバムはダブリンを舞台にした偉大な現代作品の中でも高い評価を得ている。友情への頌歌として始まったプロジェクトは、悲劇的な雲の下で改編された。Balfeはパンクバンド、Burnt Outのメンバーだった頃、ソロプロジェクトとして For Those I Love を構想していた。その目的は、固く結ばれた友情、つまり、若い男性のグループの間に存在する、言葉にされないことの多い関係性の美しさを捉えることだった。特に、親友であり、Burnt Outのバンドメイトでもある詩人Paul Curranとの繋がりを描きたかったのだ。悲劇的なことに、Curranは2018年初頭に亡くなった。悲しみの中で、Balfeは2人の間に存在していた愛と絆を注入したアルバムを制作したのだ。

https://www.roughtrade.com/gb/for-those-i-love/for-those-i-love?ffm=FFM_c38c592edb78b2b194549ec70d8a5798

“Birthday / The Pain”

“I Have a Love”

“Top Scheme”

For Those I Love – For Those I Love

For Those I Love – For Those I Love (amazon)

Listen: Apple Music Spotify Bandcamp

Label: Sepetember Recordings

Release Date: 2021/3/26

Tracklist:

  1. I Have A Love
  2. You Stayed / To Live
  3. To Have You
  4. Top Scheme
  5. The Myth / I Don’t
  6. The Shape Of You
  7. Birthday / The Pain
  8. You Live / No One Like You
  9. Leave Me Not Love
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