夭折のシンガーソングライター、Zack Rosen のアルバム “SYZYGY” が3/24にリリース。 -

統合失調症に苦しみ2019年5月に30歳の若さで自ら命を絶ったNYのシンガーソングライター、Zack Rosen のアルバム SYZYGY が3/24にリリースされる。アルバムは、Zackの友人でアルバムのプロデュースを依頼されていたConnor Grant (Sean Ono Lennonのバンド、The GOASTTのギタリスト) がZackの死後に完成させたもの。アルバムの収益はBrain & Behavior Research Foundation、National Alliance for Mental Illness (NAMI)、Treatment Advocacy Centerなどの非営利のメンタルヘルス関連団体に寄付される予定とのこと。

Zachary Golub Rosenは、晩年、統合失調症と、その治療を目的とした薬の影響に苦しみ、2019年5月18日、30歳の若さで自殺により亡くった。ザックはマンハッタンのアッパーで育ち、フィールドストン高校とウェスリアン大学に通い、2011年に哲学の学士号を取得した。彼は卓越したアコースティックおよびエレクトリック・ベース奏者で、十数枚のアルバムにクレジットされている。

ザックは12歳ごろにギターを手にした。彼は生涯を通じて器楽曲を書き続けたが、曲を書き始めたのは20代になってからである。最後の10年間は30数曲を書き、レコーディングしたが、その多くは病魔に侵されながらであった。シンガーソングライターとして（Syzygyの名で）、またベースの伴奏者として、死の数時間前まで卓越した演奏を続けていた。その日の午後遅く、彼はコロンビア大学で行われたラマダンの終わりを祝うコンサートにトルコのオーケストラと出演している。

ザックの作曲は、友人や家族の小さな輪の外ではほとんど知られていなかった。彼は、ニューヨークの小さな会場で、時にはソロで、時には友人のコナー・グラントのギターを含むバンドで、10回ほどSyzygyのライブを行った。コナーはショーン・オノ・レノンのバンド、The GOASTTのギタリストでもあり、自身もnom d’arteを名乗るシンガーソングライターで、ザックは彼のレギュラー・ベース奏者と伴奏シンガーであった。2018年、ザックはコナーに、彼のSyzygyプロジェクトのプロデュースを打診した。彼らはザックが亡くなった時点でそのプロジェクトに深く入り込んでおり、死後にレコードを仕上げることを残していた。その過程で、コナーがザックの自宅のベッドルーム録音を調べると、ザック以外誰も聴いたことがない曲がたくさん発掘された。

統合失調症は、ザックに音楽の才能を与えたのではなく、彼からそれを奪おうとしたのだ。彼の人生は、彼が認めることのできない病気によって破壊された。恥ずかしさ、汚名、恐怖が、進行を止めるには手遅れになるまで、彼に一人で戦うことを選ばせたのだ。彼の曲の歌詞の中には、ザックの内なる闘いが垣間見えるが、彼の創造性を病気のせいにしてしまうのは、作家として、アーティストとして、人間として、彼を過小評価することになる。ザックは何年も “悪魔 “と戦い続け、もうこれ以上耐えられないと思うまでになった。本当に驚くべきこと、そして彼の不屈の精神と決意の証は、病魔に侵されながらも、最後まで作曲と演奏を続けることができたということだ。死の1週間前に作曲・録音した曲（”Find Your Place”）の中で、彼は「死ぬ時ではない」と歌っている。彼は最終的に戦いに敗れたが、強大な戦士であった。その証拠に、彼の作品のいたるところに書かれている。
彼の音楽の収益は、Brain & Behavior Research Foundation、National Alliance for Mental Illness (NAMI)、Treatment Advocacy Centerなどの非営利のメンタルヘルス関連団体に寄付される予定だ。若い音楽家を支援するため、ザックの両親はウェスリアン大学にザックの名前で音楽奨学金を寄付し、非常勤講師や客員音楽講師の通常の業務以外の指導や演奏の機会を提供するための基金を設立している。また、ザックの両親は、ダウンロードに費やされた金額と同額を寄付する予定である。
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